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螺鈿細工のメーカーの悩み

ベトナムの高級木材螺鈿細工職人は、法規制と森林破壊に悩んでいます。

東南アジアでは希少で高価な木材が不足し始めて、ベトナムの老舗的メーカーはEUに輸出する活動にシフトするプレッシャーに直面しています。ドンキーという村の小さな工房では、ローズウッドなど希少な硬い木材を加工していますが、70%もの輸出を中国に頼っています。ベトナムのローズウッドは東南アジアの近隣諸国から仕入れていますが、森林開発によって徐々に小さくなっています。

現在、規制が厳しくなっているにも関わらず、2016年の前半にはカンボジアからベトナムに11,600万ドルもの丸太とローズウッドが流入しています。規制法は前からあるのですが、法制強化はまだまだです。EUの森林法規制とのVPA交渉はまだ途上ですが、EUとの材木取引はより管理された状態を目指しています。

ベトナムの首都ハノイから45分ほども走れば、大工の街ドンキーに着きます。そこではノコギリが木を切る騒音に負けないように会話をしなければなりません。あちこちで木屑が滞留し、数時間もすれば喉が荒れてきます。家具のショールームでは目を疑うほど精巧な彫刻を施したテーブルと椅子が、10,000ドルの価格帯で展示され、工場が目抜き通りの左右と路地を埋め尽くしています。

伝統的な手彫りの家具の大半はシャムのローズウッドが原料で、この街は木材産業が秩序を形成しているのです。その規模はとても大きく、2015年の木製家具の輸出は73億に昇ります。ドンキーの生産工場は中国の巨大市場にしています。中国との国境わずか200マイルのロケーションは、金持ちの仲買人相手に伝統工芸を売り渡す最高のポジションです。

しかし、事情は複雑です。大半の資源はラオスやカンボジアが頼りですが、シャムのローズウッドは絶滅危惧種になっており、公的には商取引としては既に終了扱いなのです。ドンキー木材連盟の現場責任者ヴ・コック・ゴン氏によると、ここで生産される家具の70%は中国向けです。残りは国内で売買されます。実生活では固くてとても使えないのですが、どちらの国でもこの家具がステータスを表しているのです。2014年には中国で240億ドルもの売上を記録し、ベトナムが第二位の売上高です。

ドンキーだけで200もの会社が取引をしていますが、大半は零細で、家族経営も珍しくありません。連盟では2020年までに会社数を1000に増やしたいとしています。そのような急激な成長は現状ではありえない巨額な投資が必要です。しかし、家具生産者たちにとっては、ブランドを支える原材料の入手がもっと大変な問題なのです。

「最近は中国の木材需要は高まる一方ですが、ベトナム、ラオス、カンボジアの規制も強まるばかりなのです。」責任者のゴン氏は言います。東南アジア全体の規制強化と、ローズウッド材保護のために国際的な違法取引の取締の動きについて話してくれました。

日本の木工品の輸出が伸びている

今年度の日本製木工品の輸出が伸びています。上半期の丸太の輸出量は479.141cbmで、前年同期比51.2%増で、木材は62,557cbmで58.6%の増です。中国が最大の丸太の買い手で、フィリピンが木材の主要な取引先になっています。

農林水産省は2020年までに管轄産業の輸出目標を1兆円と掲げました。森林資源に関しては2016年の輸出目標が250億円に対し、274億円と実績が上回りました。次の目標は合板や建材用に加工された丸太の輸出増ですが、そのためには新市場の開拓が不可欠です。

同省は中国、韓国、台湾、ベトナム向けの輸出に予算の一部を充当しました。特に日本製の建材を、中国の日本風住宅の素材に生かせるようテコ入れします。日本木材輸出推進協会は、モデルハウスの建設やコンドミニアムの木製調度品の展示、セミナーの参画などを活性化します。

9月16日には吉野杉と秋田杉の高級木材を使った65平米の茶室をモデルハウスとして公開しました。日本風の癒し空間に対する需要はあるものの、中国では価格がネックとなって簡単に受け入れられるかは不透明です。

日本の檜は韓国で人気があり、高い効能があると考えられていて、家具や内装素材として高い需要があります。ソウルでアンテナショップが8月にオープンし、檜のベッドや調度品が売られています。日本式の住宅は中国よりも韓国での輸出が多く、あらかじめ日本で加工された木材の輸出が伸びています。

台湾は日本製の合版に興味を示しています。ベトナム市場はあまり知られていませんが、ヨーロッパ向けの家具の輸出が多く、素材の需要が高いので主要な取引先に成りえます。アメリカ向けには、西部の赤杉の不足を補うために、垣根の材料として杉の丸太が輸出されています。

中国の投資家たちが、ベトナムの木工産業に群がる

ベトナムの木製家具の生産工場に興味を示す中国のビジネスマン達が増えてきました。ベトナムの輸出業者の生成優遇措置をフルに活用したいと考えているからです。

2017年までに国内の森林資源の伐採を取りやめるとの中国政府の方針を受けて、中国企業は新たな資源を探すことになりました。ベトナムはその意味で魅力的です。ベトナムを拠点とする木材加工業者は約500ありますが、その3分の1が中国と台湾資本です。ビン・ズオン地方に投資が最も集中し、2016年度半ばまでに29%の投資が集まり、中国と台湾の初期投資額は実に82,400ドルに昇ります。全部で900社が中国と台湾から集まり、総資本は55億ドルです。「ここ数年、いろんな手段を使って中国企業はベトナムに生産拠点を移しています」ベトナム森林省の秘書官は言います。

ベトナムは木材の供給に長けていますが、EUとアメリカへの輸出関税は0-4%に過ぎません。Hawaの代表、ユイ・ヴァン・ハン氏は、多くの中国企業がベトナムの業績の悪い会社や破産した会社を買収し、ベトナムの名を使ってビジネスをしていると指摘します。新たに30企業がベトナムの輸出税制優遇措置を狙って準備しています。このことはベトナム企業を痛めつけています。

ビン・デュオン地方で貿易事業を手がけるルー・フォー・ロック氏は、同地には中国企業がたくさん進出しているが、生産自体は行っていないといいます。彼らは既に加工済みの素材をベトナムに持ち込み、組み立てペイントするだけの作業を現地で行い、輸出しているのです。これでベトナム製を名乗ることができ、税の優遇に与れます。

「中国企業はダンピングの制裁を受けてアメリカには木材を輸出できないのです。」とロック氏は説明します。

毎年中国は120億ドル相当の木製家具をアメリカに輸出していますが、ベトナムは20億ドルに過ぎません。

ベトナム森林省の報告ではベトナムの木材と木製家具の輸出は2016年は73億ドルと見積もられていますが、これは正式な数値とは言えず、多くの注文は中国に食われているのです。

同省によると、ベトナムの木製家具産業の発展に国外資本は大きく貢献しています。かつては65%の企業が国内資本だったのに、今ではその比率は30-35%にまで落ちています。

米国欧州市場だけでなく、ベトナム輸出業者は韓国、中近東、インド、ロシアなどの市場開拓に努めています。特に韓国向けは、2016年度の上半期に比べて17.5%と急激に増加しています。

東南アジアの労働者の最低賃金が上がると、工業団地から出て行ってしまうわけ

東南アジアの低所得労働者達の最低賃金が今年上がったため、経営者たちはより低コストの賃金の地域を探し始めています。マレーシア、タイ、ミャンマーの労働者たちは来年賃金の5割増を求めて闘争を始めました。

マレーシア政府は2018年度の最低賃金についてまだ言及していませんが、タイの労働省の会合では今年の300バーツに対し2018年度は最大10バーツ(0.3米国ドル)か3%の賃上げを検討しています。ミャンマーは公式に3600チャット(2.63米国ドル)から地域に応じて10-30%の賃上げを行い、日給4,000-4,800チャットを実現すると発表しました。

ベトナムでは、7.3%上がった2017年度に比べ、6.5%と伸び率がスローダウンしました。

来年の選挙に向けて衣類製造作業者に対し、カンボジアのフンセン首相は11%の最低賃金のアップを約束し、165ドルの最低月給の要求を5ドルも上回る太っ腹な回答をしました。

カンボジアの労働組合の指導者、ウィリアム・コクリン氏は10年もかけてようやく隣国の水準に賃上げのレベルが追いつこうとしている、と語っています。

製造メーカーにとって東南アジアの魅力は、低賃金だけでなくハードワークと労働者の訓練になるからだと国際労働連盟の幹部・ダニエルコスター氏は言います。

「例え最低賃金の値上がりが続いても、工場はその場所に留まるだろう。」

コクリン氏は服飾工場の拠点、インドネシア・ベトナム・カンボジアから、より賃金の安いバングラディシュ・エチオピア・ミャンマーへと拠点を移すブランドもあると言います。しかし、より熟練した労働力を使ってサプライチェーンを単純化しておくことのほうが、コスト削減のために生産拠点を分散化するよりも利益があると考えられています。

「ある点では、長くいるこの国を助けることが自国の利益になる、とブランドメーカーは言わざるを得ません。」コクリン氏は言います。「そう、ひとつの産業ばかりみてはいないのです。彼らは利益を得ると同時に滞在地のためにできることを考えています」

木工加工業者にビジネスチャンス

中国のアメリカやEUに対する木工品の輸出は減少し、日本と韓国はベトナムからの輸入を増やしています。ベトナム森林省の報告書によると2016年竹とそれ以外の木製品の輸出高は73億円になりました。このうち木製品は51.2億で前年比7.1%の増となっています。

始めて一桁の成長率で輸出が輸入を上回ったことになります。しかしこれはヨーロッパの輸入減と中国の木材消費の大幅減によるものです。ホーチミン手工業と木製品産業協会の会長は、今年ベトナムの輸出市場は自由貿易と米国日本の需要増により躍進する可能性を語っています。

アメリカはベトナムにとって部品の輸入と消費両方の大きな取引先です。毎年アメリカに対する木材の輸出は20億ドルに昇ります。アメリカが関税を50%から大きく下げ、品物によっては撤廃したため、ベトナムの木材輸出は着実に伸びています。

一方中国はアメリカが半ダンピングキャンペーンを展開したため木材輸出が大きく減っています。結果中国の対米輸出は300億ドルまで下がり、特にインテリア分野が減っています。

ハワ氏はベトナム製の木工品が合法的に生産され120カ国で売られていることを背景に、ベトナムはこの分野で世界の生産拠点になれると考えています。

大きな市場が開けていることがわかった今、ベトナムの企業はデザインと新設備に投資するようになりました。

ドンナイ、ビンデュオン、ホーチミンの木工業者はさらに生産拠点を拡大し設備投資して20-30%の生産性向上を目指しています。

木材加工の設備業者・ビ・ダイ社のカオ・デュイ・タン氏によるとオートメーション化された製造ラインを増やす企業も出ており、かつてはないことだといいます。これによりビ・ダイ社は実に前年比50%増の成長を遂げました。

アナリストによるとヨーロッパの企業がベトナムと提携してジョイントベンチャーを形成する傾向にあり、その背景に中国市場の縮小が挙げられています。

一方多くの中国企業がベトナム企業に誘われて生産拠点を移し、0-4%の優遇課税の恩恵に与ろうとしています。ベトナム森林省によると、500ある木工生産企業のうち3分の1が中国と台湾資本なのだそうです。

テーブルは働き者

椅子と同様にテーブルもどこにでもあり、大きさや形は様々です。シンプルなデザインだったり精巧な彫刻が施されていたり、材質もいろいろありますね。用途も一般的なものや、時代とともに変貌しつつ特定の機能に特化したりします。かつては卓球やビリヤード台として使われていたものが、洗濯物を仕分けしたり、干したり、貯めておいたりするために使われているのも見かけますね。

テーブルはいくつあっても足りないくらい、生活には欠かせないものです。家族の主な活動はテーブルを囲んでコーヒーを飲むことから始まりますからね。誕生祝いも、結婚式も弔いの儀式も、テーブルを囲みます。予算が組まれ、お金は支払われ、宿題をし、レポート用紙の添削を行うのもテーブルです。家族の集合場所であり、家の中心的な役割です。

テーブルが社会においても重要なことは、最近PBSで放映されたケン・バーンズのベトナム戦争のドキュメンタリーでも現れています。南北双方の代表団がテーブルについて、国家と世界の平和と秩序について繰り返し協議したのです。

しかしながら、テーブルの大きな役割は日常生活の中にありますね。テーブルはものは語りませんが、家具の中ではとても働き者なのです。

現実的には、夕食の時にテーブルは使われたり使われなかったりします。家庭によっては、ダイニングルームは休日や誕生日、来客の時など特別なことに限定して使われ、普段はキッチンや他の場所で食事をとります。多くのダイニング・ルームは休暇シーズンの数ヶ月間で忙しく使われます。

いつも20世紀のビンテージ物の家具が引き合いに出されますね。人気の家具は1960年代のブロウヒル・ブラジリアやケント・コフィー・パースペクタシリーズですね。20世紀中期の豊かな木感のデザインと職人の技は、最新デザインのものよりも値打ち感があります。

テーブルはダイニングルームの枠を飛び越えて、他の部屋や仕事場にも使われます。居間のエンドテーブルやコーヒーテーブル、寝室のサイドテーブルなど、日常生活のあらゆる用途に応じて登場しますね。木製や金属製で磨かれたて、ペイントされたものもありますね。使い方がいろいろあるからこそ、場所や用途にぴったりのテーブルが必要です。

種類の多さを考え始めると、驚きの連続です。近年ではビンテージ物のテーブルの需要が高まっています。ビンテージショップではまず注目を集める商品ですね。古物は保存状態が使い勝手や価値を左右します。目立たない傷は注意して手入れすれば、劇的に減らすことができます。木材の乾燥による問題は、湿気を与えることによって元の輝きを取り戻すことができます。

これまでの章で椅子についてコメントしたように、家庭のテーブルについてもちょっとだけ注目してみましょう。美しさや使い勝手において、テーブルたちは期待とおりの働きをしてくれていますか?テーブルがある生活に満足していますか?もしそうなら、もっと手入れしてあげませんか?愛情を注いであげましょう。

さあ、テーブルたちにとって忙しいシーズンはもう直ぐですよ。