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中国の投資家たちが、ベトナムの木工産業に群がる

ベトナムの木製家具の生産工場に興味を示す中国のビジネスマン達が増えてきました。ベトナムの輸出業者の生成優遇措置をフルに活用したいと考えているからです。

2017年までに国内の森林資源の伐採を取りやめるとの中国政府の方針を受けて、中国企業は新たな資源を探すことになりました。ベトナムはその意味で魅力的です。ベトナムを拠点とする木材加工業者は約500ありますが、その3分の1が中国と台湾資本です。ビン・ズオン地方に投資が最も集中し、2016年度半ばまでに29%の投資が集まり、中国と台湾の初期投資額は実に82,400ドルに昇ります。全部で900社が中国と台湾から集まり、総資本は55億ドルです。「ここ数年、いろんな手段を使って中国企業はベトナムに生産拠点を移しています」ベトナム森林省の秘書官は言います。

ベトナムは木材の供給に長けていますが、EUとアメリカへの輸出関税は0-4%に過ぎません。Hawaの代表、ユイ・ヴァン・ハン氏は、多くの中国企業がベトナムの業績の悪い会社や破産した会社を買収し、ベトナムの名を使ってビジネスをしていると指摘します。新たに30企業がベトナムの輸出税制優遇措置を狙って準備しています。このことはベトナム企業を痛めつけています。

ビン・デュオン地方で貿易事業を手がけるルー・フォー・ロック氏は、同地には中国企業がたくさん進出しているが、生産自体は行っていないといいます。彼らは既に加工済みの素材をベトナムに持ち込み、組み立てペイントするだけの作業を現地で行い、輸出しているのです。これでベトナム製を名乗ることができ、税の優遇に与れます。

「中国企業はダンピングの制裁を受けてアメリカには木材を輸出できないのです。」とロック氏は説明します。

毎年中国は120億ドル相当の木製家具をアメリカに輸出していますが、ベトナムは20億ドルに過ぎません。

ベトナム森林省の報告ではベトナムの木材と木製家具の輸出は2016年は73億ドルと見積もられていますが、これは正式な数値とは言えず、多くの注文は中国に食われているのです。

同省によると、ベトナムの木製家具産業の発展に国外資本は大きく貢献しています。かつては65%の企業が国内資本だったのに、今ではその比率は30-35%にまで落ちています。

米国欧州市場だけでなく、ベトナム輸出業者は韓国、中近東、インド、ロシアなどの市場開拓に努めています。特に韓国向けは、2016年度の上半期に比べて17.5%と急激に増加しています。

木工加工業者にビジネスチャンス

中国のアメリカやEUに対する木工品の輸出は減少し、日本と韓国はベトナムからの輸入を増やしています。ベトナム森林省の報告書によると2016年竹とそれ以外の木製品の輸出高は73億円になりました。このうち木製品は51.2億で前年比7.1%の増となっています。

始めて一桁の成長率で輸出が輸入を上回ったことになります。しかしこれはヨーロッパの輸入減と中国の木材消費の大幅減によるものです。ホーチミン手工業と木製品産業協会の会長は、今年ベトナムの輸出市場は自由貿易と米国日本の需要増により躍進する可能性を語っています。

アメリカはベトナムにとって部品の輸入と消費両方の大きな取引先です。毎年アメリカに対する木材の輸出は20億ドルに昇ります。アメリカが関税を50%から大きく下げ、品物によっては撤廃したため、ベトナムの木材輸出は着実に伸びています。

一方中国はアメリカが半ダンピングキャンペーンを展開したため木材輸出が大きく減っています。結果中国の対米輸出は300億ドルまで下がり、特にインテリア分野が減っています。

ハワ氏はベトナム製の木工品が合法的に生産され120カ国で売られていることを背景に、ベトナムはこの分野で世界の生産拠点になれると考えています。

大きな市場が開けていることがわかった今、ベトナムの企業はデザインと新設備に投資するようになりました。

ドンナイ、ビンデュオン、ホーチミンの木工業者はさらに生産拠点を拡大し設備投資して20-30%の生産性向上を目指しています。

木材加工の設備業者・ビ・ダイ社のカオ・デュイ・タン氏によるとオートメーション化された製造ラインを増やす企業も出ており、かつてはないことだといいます。これによりビ・ダイ社は実に前年比50%増の成長を遂げました。

アナリストによるとヨーロッパの企業がベトナムと提携してジョイントベンチャーを形成する傾向にあり、その背景に中国市場の縮小が挙げられています。

一方多くの中国企業がベトナム企業に誘われて生産拠点を移し、0-4%の優遇課税の恩恵に与ろうとしています。ベトナム森林省によると、500ある木工生産企業のうち3分の1が中国と台湾資本なのだそうです。